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FNF inkはダンス事業をスタートします。ここにいたるまでの考察とごあいさつ。

投稿日:2016年3月1日 更新日:

こんにちわ。FNF ink.代表の@itzTA2OWです。

めっきりお店で割り箸見かけなくなりましたが、割り箸業界の方たちは大丈夫なんでしょうか。すごく気になります。

さて。僕は2014年2月に在阪テレビ局に常駐している大道具会社を退職し、個人事業主としてFNF ink.という屋号で独立をした自称オニーサンです。

大阪には40代以上の女性を「お嬢さん」と呼び、恋愛を経て成熟した身と心を、純情というヒョウ柄のウェポンで武装した60代以上〜臨終までの女性の方々を「お姉さん」と呼ばなければならない法律が存在します。

さしずめ30代半ばの僕なんて、お姉様方には見向きもされず、お嬢様になりたての女性にようやく「トゥギャザーしてもいいかもね。2番目的にね。」と、少し気にかけてもらえるお年頃。それが「自称オニーサン世代」です。

自称オニーサン世代ともなると、生活は安定し、結婚を経て子供も生まれたり、家も購入したりと、人の道に腰をすえるお年頃でもあります。そんな自称オニーサン世代の中にあって特に落ち着きがない僕は「人生は日々挑戦のミルフィーユYADE!」を朝起きて東に向かって3回声に出してから出勤する毎日を、ここ10年ほど続けています。

13年も勤めた会社という看板を捨て、社会という食物連鎖の頂点に立った人間が織り成す弱肉強食の大海に船を漕ぎだすほどの原動力といえばもちろん「夢=金・女・権力

もとい。

夢=世界平和」しかありませんね

ふと振り返ってみても、山→谷→富士山→谷→小山→草原→谷底→宇宙→深海→深海→深海→花畑→ハチミツ→滝壺→マントル境界線を凄まじいスピードで往復する人生で、僕はただただ安息の地を探し求めていただけなのに、あらがえぬ嵐に身をゆだねるアドベンチャーな15年を過ごしました。

だからこそ独立当時は妻と3歳の子供がいるのにも関わらず、恥ずかしげもなく夢を前面に出して会社を辞めることに対し、躊躇の余地など皆無。なぜなら僕の原動力は先ほども申し上げた通り「夢=一家和楽」だからです。

そんなバリバリなピーターパンシンドロームの僕が立ち上げたFNF ink.は、KRUMPというジャンルのストリートダンスファミリーであるFORCE NUTS FAMのメンバーを基礎にして、本年から事業の幅を広げます。

先ほどから繰り返し上げてる通り「夢=ビッグホイール高級アメ車でTバックギャルと湾岸デート」であるFNF ink.として、電源地として決めた東大阪の街をダンス事業でいかようにして活性化の薪をくべていくのか?また、WEBを通して世界と東大阪を繋ぐには蓄えた情熱とスキルをどう使えばいいのか?

さらに

先日決定した東大阪に伸びてくるモノレールはいつ完成予定なのか?なぜ東大阪は毎月家賃払うお客さん側から「家に住まわせてやる」節全開の礼金制度を平気で採用しているのか?エンジンが改良され騒音問題が以前よりはクリアになった伊丹空港はなぜ人気の沖縄/那覇便よりも北海道/小樽便の本数を多く増便したのか?会社を転々としていた僕の先輩は、なぜ突如USJのアドバイザーとなり年収のケタが変わったのか?など、ビジネスプランだけでなく、幅広く社会に対しての疑問符が日々僕の頭を駆け巡ります。

夢=地域貢献」である社会派FNF ink.は一体どんな会社なのか。夢が目標になり、目標が現実になりつつある中でも、今もなおまだ夢がたくさんつまったFNF ink.をご紹介させていただきたいと思います。

FNF ink.の経営理念

FNF ink.の経営理念は「融合」「調和」「先駆」です。

これをダンス事業部に当てはまるなら、希少な人材の宝庫であるアンダーグランドシーンの、心の琴線に触れた尊敬するダンサーと融合することでその人を活かすことで輝きを増幅させ、そこから生まれる「楽しさ」を全年代及びそこ広がるシーンと融合する。

既存のものに迎合していくスタンスや猿真似では未来はないと考えるし、そこに安心はあっても楽しさはありません。活かし合う=融合することで新たな価値を創出する=先駆する。この挑戦を使命とするのがFNF ink.です。

希少な人材の宝庫であるダンサー

以前エントリーしましたが、僕の知るダンサーは皆が難題に挑戦的で、真剣勝負しながら情熱的に、支えてくれた人たちに感謝しながらこの荒れたオフロードを進み生きてる人ばかりです。

僕はそういう若者たちがストリートダンスに向き合う真摯な姿勢に大きな可能性を感じ、何か起爆剤さえあれば爆発する。そう信じ、社会へ進出・アプローチする背中を押したいと思うようになりました。

ダンサーはプロデューサー体質の人が多く、振り付けから構成、選曲や音編、照明プランから衣装に至るまで、4〜5分という短い時間の中に、時代をとらえたあらゆる己のこだわりを投入し、ディレクション〜プロデュースしていきます。それらに対するレスポンスも現場から即リダイレクトがあり、結果を直視し次へ繋げるポジティブシンキング能力をあわせ持っています。

さらにインストラクターを勤める発表会であれば自分のクラスに来てくれている生徒さん達を活かすことを前提にプランニングします。プロダンサーを目指さなくとも、参加してくれた人の一生の中に輝きのある想い出を刻む手助けもしてくれるサポート能力にも秀でています。

課題はダンサーを活かしきれていない現状

自己プロデュース能力に加え、自分を輝かすことだけでなく、人をも照らすことができるダンサーという職業ですが、ここ大阪ではダンス一本で生活できるような環境がまだ整備がされていません。というか、社会がまだ正当に評価しにくいという現状があります。

アンダーグランドのダンスシーンを支え盛り上げているダンサーは、他に仕事やアルバイトをしながら両立しているのが実情で、年齢制限が無いようで有る部分が将来を考える上でブレーキとなり、刹那的に取り組むスパイラルが存在する関係で、ダンサーは超絶な努力家でポジティブ、かつクリエイターでプロデューサー体質でないと継続できません。

そんな、本来社会から希求されてやまない「超絶ストイックポジティブクリエイター兼プロデューサー」であるダンサーが、将来を考える上で刹那的に取り組むことが妨げにならないように現状を打開し、正当評価を受ける環境を整備したいとFNF ink.は考えます。

FNF ink.の信念の基盤はKRUMP

20歳でストリートダンスを習い始めた僕は真剣とは程遠い姿勢でダンスと向き合っていました。そんな自分がまさかダンス事業部を立ち上げることになるとは思いもよりませんでしたが、ストリートダンスとの向き合い方を根底から覆したのが2007年に出会ったKRUMPというジャンルのストリートダンスです。

魂のダンス

そう呼ばれるKRUMPに、映像から伝わる衝撃だけで興奮で全身の毛穴が開いたままふさがらず打ち震えました。「RIZE」っていう映画がありますが、今観ても高ぶります。何年たってもこの興奮は落ち着きません。免疫なんてできません。白血球を根こそぎ台無しにさせるKRUMPは新型インフルエンザのようなものです。

出会った瞬間からKRUMPに生活の全てを捧げました。捧げたといっても決して大げさではなく、当時は800万の借金返済渦中の異常労働期間中というのもあって、今まで休息にあてていた時間をKRUMPに身と心を費やしました。

またKRUMPと出会ったことはさらなる奇跡を呼び、KRUMPという文化に惚れ込んだ仲間との出会いを与えてくれました。歴史とは必然かのように、自然に集い合う仲間たちと2008年に創設したのがFORCE NUTS FAMです。

FAMという概念と団結

しかし「KRUMPが好き」という、当時ではごく稀なこの一点だけで10人からなるファミリーをまとめるというのは簡単なことではありません。

特にKRUMPはロサンゼルスで形成/誕生までの背景ゆえ「チームではなくファミリー=FAM」という概念がとても大切にされ、KRUMPを踊る者の根幹からは決して外すことのできない重要な考え方です。

FAMは読んで字の通り、まさに生活を共にKRUMPをライフスタイルの中に置くことが、チームではなくFAMたり得る要素です。しかし平和に暮らすことのできる今の日本の中ではなかなか実現しにくい要素であるため、これをいかにして現代社会に置き換えるかということが重要なテーマでした。

当時は情報がなかなか手に入りにくい時代だったこともあって、英語ができるうちのメンバーにYouTubeにアップされるKRUMP動画内のコメントを翻訳してもらい、KRUMPの本質/リアルなKRUMPの要素から、自分たちの活動が外れないように心がけ、本当の家族のような関係を築くことを強く意識していました。

利害関係のない関係で培った強固な団結力

仕事ができない社長や上司が自分の上にいたとして、無理難題や会社的なルールを押しつけられたとしても、給料さえ支払われれば関係性は保たれるし、組織内での上下関係も成立すると思います。

例え仕事が嫌になっても「生活のため」と我慢してこなせるし、朝起きて仕事に行きたくないと思っても、嫌々ながら疲弊した心と身体にムチを打ち出勤できるのは「給料が支払われる」ということが大前提としてあるからこそ。

しかし利害関係も上下関係もない「KRUMPが好き」という、ただその一点だけで10人からなるFORCE NUTS FAMのメンバーは、それぞれが社会で働き、それぞれのライフスタイルや日常の優先課題があるのにも関わらず、生活の中に食い込む趣味レベルではないがお金にならない真剣な活動を、複数人で団結し、長期にわたって継続していこうとする。

この過程で本当にたくさんぶつかり合い、その都度対話を繰り返してきました。「KRUMPが好き」という、たった一点の繋がりという貧弱な接点だからこそ厚みを持たせようとする働きと努力が逆に、他では実現しにくい信じられないほどの団結を実現することができました。だからこそ今もなお本当の家族のような関係性が保たれています。

一般の方はちょっと理解しにくいかもしれませんが、これがFNF ink.最大の実現力であり、事業成長の核心です。

FORCE NUTS FAM第二ステージと題してFNF ink.と命名

そんなFORCE NUTS FAMですが、今はKRUMPシーンの中での役割はもう終えています。現在の大阪には色んなKRUMPファミリーが誕生し、各々が主体的に活動しシーンは拡大の一途をたどり、大阪においてもうKRUMP人口が減ることはないでしょう。

FORCE NUTS FAMには僕も含め、現場に出なくなったメンバーがほとんどで、KRUMPシーンの中でその名を聞くことはなくりました。しかし、ビビットな想いと経験が織り重なり合うことで盤石な土台となったFAMの団結力と信頼関係及び各々の個性は恐ろしいほど強力で、誰にも真似のできない武器を生む

だから僕はFORCE NUTS FAMを第二ステージへ引き上げます。長年の夢だったFAMでビジネス=より永遠的な共同生活社会を実現するため、頭文字のFNFに加え、株式前の個人事業としての意味、カラー(個性)の強い集団という意味でのinkをつけ、「FNF ink.」と命名しました。

いずれは株式會社FNF=FNF inc.にし、多様な社会の中で人を照らし続け、継続性のある場所として使命を果たし続けていきたいと思っています。

メンバーとKRUMPに恩返しをしたい

FORCE NUTS FAMの精神を引き継いだうちの現三代目のリーダーでもあるMiwa aka MAXY率いるMAXY FAMが、現在の大阪KRUMPシーンの流れを作る中心者ということもあって、FNF ink.は彼女の完全バックアップ体制をとり、美和を支えることで、KRUMPとそのシーンに恩返ししていきます。

僕はKRUMPに出会って人生が変わりました。180度変わりました。本気でやれば、本気で人と向き合えば不滅の宝物が手に入る。ストリートダンスは何も踊ることだけでなく、自分の向き合う姿勢次第で、必ず人生を豊かにすることができるということも伝えていく必要があります。

実際うちのメンバー全員に対し、僕は感謝と尊敬の念が絶えません。その恩返しのためのFNF ink.起業です。だからこそメンバーと繋がらせてくれたKRUMPへの恩返しもまた忘れてはならない最大のテーマです。

KRUMPシーン自体は拡大の一途をたどっているとはいえ、ここ大阪ではまだまだでできることはたくさんあるので可能性へ挑戦していきたいと思います。

ダンス事業だけでなく個性を活かした運営

FNF ink.は「DANCE ROOM」「FNF WEB STORE」などの他に、現在「FNF DANCE STUDIO(仮名)」「FNF CAFE」「FNF STORE」を併設したスタジオ兼事務所の建設の準備をしています。

この企画自体もメンバーから出た案を検証し、アレンジして形にしたわけですが、売れることよりもまず信頼のおける仲間たちと楽しみながら働くことが、価値あるアイデアをクリエイトする必須条件。各々の個性やセンス、長所を活かした運営と成長の場としての実績がFNF ink.の強みです。

もちろんビジネスである以上、夢を語るだけでは生活できないのは当たり前。だからと言ってお金先行では小さくまとまってしまいます。「自分が感動するから人も感動してくれる」「自分が楽しいから人も楽しくなってくれる」どこまでいっても大切なのはこのシンプルな理屈で、主体性です。

まずは自分から」を大切にし、「メンバーを使う」のではなく「メンバーを活かす」ことを全ての根底に置けば必ず事業は拡大すると確信しています。

また、そういったテーマに対する挑戦への実験証明の場としてもFNF ink.をいい意味で利用し、各メンバーと共に人間的成長をしていきたいと思っています。

FNF ink.は己の使命を自覚し社会へ挑戦します

とはいうものの、社会での実績がない以上「仲良しグループ」として捉えられるのは仕方がありません。

だからこそFNF ink.は、8年の中で築き上げてきた等身大の信用・信頼の歴史と行動の実績と実力、団結力で勝負をかけます。ビジネスライクなにわかの仲間や、都合のいい寄り合、ノリや利害関係だけで繋がってる人間関係とは対極にある組織として、ストリートダンスファミリーの延長ではなく、新たな進化としての実証こそが肝心です。

このメンバーでしかできないことが必ずある

創設時から言い続けてきたこの言葉と行動を社会でも貫き、幸福の電源地としての使命をFNF ink.は果たしていきます。

まだまだ若輩者ではありますが、ご支援ご鞭撻のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。

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TA2OW

Makanania(マカナニア)管理人。ex.TA2OWeb. スニーカー・Mac・沖縄・デニムマニア。2022年から沖縄県宮古島市に移住。大阪と宮古島でダンススタジオ経営/店舗内装業/ダンサー派遣業務を経営するINKS合同会社 CEO

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