最近四川風麻婆豆腐にどっぷりな@itzTA2OWです。ところで言われない誹謗中傷を受けるときってありますよね!
…あります?
僕はよくあるんですねぇ。特に生活に打撃を与える出来事が上半期で2回もありました。
一つは金銭に直結することだっただけに本当に悩みました。独立して1年4ヶ月が経ちますが、個人事業主として生業での言われない誹謗中傷はリアルに死活問題です。ツイッターで悪口書かれる方がまだマシです(笑)
「ちゃんと仕事に取り組んでいる」「お客様から評価を頂いている」自分の信念や姿勢や取り組みを曲げず、結果をいただいている。のに仕事が激減する。収入が減る。これはなかなか筆舌し難い辛い経験です。
というわけでフリーランスとして多岐に渡る仕事で収入を得ている僕が、死活問題たり得る誹謗中傷を受けた時に感じたこと、考えたこと、心がけようと再確認した指針を書き残しておこうと思います。
傷付いたハートに刻んでおきたい御金言
まず以下の言葉を拝してみましょう。
これ、モヤモヤの渦中に先輩に相談した時にいただいた御金言です。
フリーランスといっても業種は様々で、拘束時間も利益も環境も違います。僕自身も利益を得てる業種は大道具、デザイン(主に企業のTシャツやロゴ)、番組プロデュース+ブログ(お小遣い程度)とジャンルレス。時間の捻出と体力にも限界があって、まだお受けできていない業種もありますが、本当にありがたくも多方面から声をかけていただいております。
しかし、多忙ではあってもメイン以外の一つ一つが安定ラインまで熟成できていないので月の収入には差があります。
今回の一件を簡潔に言うと、ジャンルレスで仕事をしていることに対して快く思わないメインのお客さんがいて完全シャットアウトされた。ということでした。
納得せずに前進する
こういう時って面と向かって言われるわけではないので最初は気付きませんでした。予兆もなく突然月の半分の仕事(約20万)が飛ぶという…なんかあるなーとは思いましたが、探ったところで仕事は戻ってこないのですぐにお金を生む算段をつけました。
なんとかやり過ごした翌月くらいに、劣悪なイメージだけが一人歩きして、結果すごいバージョンアップした内容を、心配して声をかけてくれる人から聞くわけです。もうね、モヤモヤするわ腹立つわ…生活できたから良かったけど切なかったです。
そんな感情を抱えたまま過ごす日常ってしんどいから「おれも悪いところがあったのかなー」と、自分を責めて納得しようとし始める自分が現れるんですよね。
確かに思い返して反省することって大事だと思うんです。自分の至らなさが誹謗中傷を招いたのならそれは改善すべきだと思います。では自分なりに誠意を持って仕事に取り組んでいた場合はどうなのか。泣き寝入りするしかないのか。
例えに出すと「いじめ」の問題。いじめられる方〈も〉悪いのかと。それは違いますね、いじめる方〈が〉絶対100%悪いんです。
決定的な「こちら側の不備」があったわけではなく、いじめる側の猜疑心や狭小心、孤独感や恐怖感がそうさせる。それを辛さをまぎらわしたいがため自分も悪いと自分に言い聞かせるのは絶対あってはならない。僕はそう思っています。
話を戻して、先輩はこうも付け加えてくれました。
自分がちゃんとした姿勢や行動を貫いた上で、自分が身を置く環境の中で叩かれたり干されたりしたならば、その出来事に絶対納得してはいけない。「良い悪いではなく、納得せんでもええんや」とだいぶ気持ちが楽になりました。
負けたらアカン
精神面は一旦それで落ち着いたとしても、実戦ではどうかというと、一人で完結できる仕事の量は限られています。与えられた100のことを120で取り組んだとしてもプロの世界でそれは当然です。
マンツーマンスタイルで納品まで完結する場合は良いですか、横に縦にビジネスを拡大しようとすると、時に大きな成果を生むようなプロジェクトに参加しなければならない時があります。そしてそのプロセスはそれ相応のチームで動き、多勢でビジョンを共有して一つのゴールを目指さすものです。
ですから己をスタンスを貫き、批判に納得しなくても良いといっても、自信だけを武器にチームワークを乱す孤高の狼のような姿勢やスキルを見せつけるだけのような態度では、自分の手で環境をより劣悪なものにしてるのとなんら変わりありません。
では、フリーランス特有の時間や環境の自由さを確保しつつ信念や姿勢を曲げず、かつ個人であってもチームであっても発展的に仕事の面積を拡大することができるのか?それが上記の御金言「出すぎた杭は打たれない」に集約されていると思います。
つまり目の前の仕事に全力で取り組むことは当然として、プラスαの要素としてマネジメントやコミュニケーションの能力を備えて先を見通しつつ勝負勘を養い、身を置く市場のお金の流れを理解し、納得のいく対価とオリジナルのサービスでセールスし、道なき道を開拓していく。これが120の仕事に付加価値を生み出します。
文句を言いたいけど誰も打てないほどの杭。打たれても微動だにしない杭。目立つのではなく、他を圧倒していく存在感と結果と正当な利益。それらを得ることは決して簡単なことではないけれど、センスやスキルだけ、また偶然や奇跡で築き上げれるものではないのでマネジメントの勉強が必要です。
さっそく僕も本を買って勉強中です(笑)
悪口は言わない。噂に一喜一憂しない
関西人なのでネタにすることはあっても陰で悪口は決して言いません。もっと言うとそのことですらチクられる可能性もあります。で、本人介さずバトル勃発みたいな。そうなると収集がつきません。喰うか喰われるかのシビアな世界で仕事してる人も多くいますし、誰しもがWinWinの関係を構築しようとはしてないので注意をしています。
僕がメインで身を置く環境は、その職業柄多くの人が年齢と共に活動量と機動力も減ってくる上、若い当代がどんどん上がってきています。かといって何十年も世代交代は行われておらず、蹴落とす手段が横行。だから元気がないし不平不満が蔓延しています。事実ここ10年でそんな光景を嫌ほど見てきました。そんな環境だから皆が戦々恐々としており、結果足の引っ張り合い。
だから今回のことも、聞かれたことに対してはちゃんと答えるにしても、自ら火蓋をきって反論を陰でしたことは一度もありません。そうでなくても手のひらを返して集中攻撃してくる人ってやっぱりいたので。
一つのトラブルは二つ三つとトラブルを連鎖させるので、どこでちゃんと歯止めするかが重要なポイント。事前予測で防波堤を建てれることばかりではありません。結局こういった時に武器になったり自分を守ってくれるものは普段からの言動や行動なので、そういったことでさえも日頃から気をつけたいところです。
どこまでも謙虚に誠実に
多少の利益が付いてくると要所々々に余裕が出てきてしまいます。しかしそれはフリーランスとしては命取りになりかねません。僕の周りでも人間的に未熟なゆえに消えていった人も何人かいます。なので以下に僕が心がけていることを3つ列挙します。
1.一時的なその社会に則した正しい価値観で生活したり仕事したりするのではなく普遍的な正しい価値観を持って縁することすべてに取り組むこと。
2.そして自分が創り出した普遍的な価値観に共鳴してくれる味方や仲間を増やしていくこと。
3.そしてそれは「何のために」高めようとしているのかという、事前に確立した原点に沿っていること。
これがフリーランスとして活動しようと決めた時の僕の指針です。事実ありがたいことにそれらの指針を肯定するかのように仲間もどんどん増えてますし、一部の生業から干されたその月の収入は減りましたが翌月から収入は上がりました。
とはいえフリーランスは毎日が崖っぷちです。すぐ後ろは断崖絶壁です。明日突然仕事がなくなることも全然ある(ありましたし笑)。というかそういう感覚がないと慢心を起こしてあっという間に墜落します。何より未来の担保が全くない。このご時世だと会社勤めの方でも同じ思いをされているかもしれませんが、フリーランスのそれはやはり独特です。
今は30代なので何がどうでもバリバリ動けますが、今のうちから確固たる普遍的な価値観の確立と足場の基礎固めなくして60代になっても活躍できるフリーランスにはなれないでしょう。莫大な資産を築き上げれたなら話は別ですけどね(笑)
とにかく自分で自分を律することができないとフリーランスで生き残ることは不可能です。個人であっても屋号を起てる以上、そこには自動的に様々な責任が付帯します。会社は社会貢献のため、では自分は何のために存在するのか。どう社会に貢献し、会社を発展させていくのか。
さらにその会社で何を生み出して誰の役に立つのか。一時的ではない、万人が共鳴するような価値観やコンセプトを持って始めて、高められつつある自分のブランド力に需要が生まれるのだと、今回のことで再確認させてもらいました。
さらにこの記事をアップ後、タカさんがツイッターでこんなことを書いてくださってました。
いや、目からウロコとはまさにこのこと。
「リスクの分散」
収入をあげることに目を奪われがちですが、この視点が大事なんですよね。完全に盲点でした。というか手探りで今までやってきただけにバランスが偏ってるのが現状。しっかり見つめ直したいと思います。
今回のマジで。100人に好かれるより1人の同志を見つける。
僕は多ジャンルの仕事をしているのでただでさえ賛否両論です。「多彩な才能を発揮できている」と評価していただく時もあれば、「どっちつかずで中途半端」「この業界をナメてる」などとお声をいただきます。
周りの評価を気にするタイプではないので、今回のように壁にぶち当たるまで気付きません。でも確かにその業種を専門でされてる方からすれば気持ちのいいものではありませんよね。だってアマチュアだろうが勉強してなかろうが、お客様が大満足する商品を納品できれば、その方からすればプロになるわけですから。プロに評価されたいわけではありませんが、やはり悩みます。
結果さえ出せばいいのか。仕事さえできればそれでいいのか。端的に言えばそれで成立するのですが、評価するのはお客様(時に発注者)であって他人ではない。結局求められる人というのは雰囲気というか空気感というか、その人が放つ人格や仕事への嗅覚やセンス、協調性と独自性を兼ね備えた人だと思って仕事をしています。
基本一人で動くことが多いので、スキル主義や結果主義などの井の中の蛙状態にさえならないように気を付けれたらなぁと。
結果にこだわることは当然ですが、お客様や発注者側に、何をリプレゼントすることができるかを考えて、高いレベルで「安心・満足・感動」のゴールを目指す。そのプロセスで関わる人とは楽しく、 より良い環境を生み出すことを心がけ誠実に取り組んく。ここまでくれば「この人と仕事をしたいな」と思ってもらえるのは道理ですよね。
継続して毎年安定した結果を出し続けるのは大変なことですが、フリーランスとして個性的な自分というブランド力に磨きをかけて立派な杭に成長していきたいと思います。