TwitterもInstagramも初期から使っている人間として、頭のどこかでこれらを超えてくるSNSはもう出てこないだろうと思っていた。
時代に求められるより少し早めに誕生し、時代が追いつき、そして時代を飲み込んだSNS。これらは新しい社会のカタチを生み出しました。
そしてこのSNS黄金時代にリリースされたBluesky(ブルースカイ)
現在はβ版ということで、invite code(招待コード)が届いた一部のユーザーのみ登録可能な状態ですが、今後SNSに対する向き合い方や需要が今後大きく変貌を遂げそうな、そんな期待をさせてくれます。
そして先日ついにボクにも招待コードが送られてきたので早速登録。
ネットにはもう十分なほどBlueskyの説明や登録に関する良質な日本語の記事がネットにありますし、こちらもわかりやすいです。
【日本語説明】Bluesky(ブルースカイ)の使い方やはじめ方【ポストX(Twitter)】 - ソタブログ
最近、X(Twitter(ツイッター))の乗換先として注目を集めているBluesky(ブルースカイ)というSNSアプリをご存じですか?「Blueskyに興味はあるけれど、どんなSNSアプリなのかよくわからない」という方も多いのではないでしょうか。このBlueskyとはどういったSNSアプリなのでしょうか?また、同様のSNSアプリであるX(Twitter)とは何が違うのでしょうか? 今回は、このBlueskyの特徴やX(Twitter)との違い、そしてBlueskyのはじめ方や使い方などについて詳しく解説します。・・・2023年11月更新! この記事の解説ポイント! Blueskyの特徴 Blu…
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今回のこのエントリーではシンプルにBlueskyの魅力に迫ってみたい。「来るべき時にたくさんの人が流入してもらえたら」という想いで書いてみたいと思います。
分散型SNSの簡単な説明
Blueskyの説明を聞くと真っ先に登場するであろうワードが「分散型SNS」です。
これを説明した良質な記事は同じくネット参照いただくとして、ザクっといくと「特定のサーバーに依存しないSNS」。
つまりサーバーをユーザ側で選べるのが大きな特徴。(とはいえよほどの事がない限り一般ユーザーは気にしなくてOK)
自分でブログなどやってる人はピンとくると思いますが、そうでない人は?マークが頭によぎると思います。簡単に説明すると
「今までキミがアップしたデータは旧ツイッターのような企業のサーバーに集中管理されてるから、そのサーバーがアタックされたらお終い。」
「旧Tツイッターのようにオーナーが変わることで企業の性質が変化し使い辛くなったとしても、それに強制的に従わないといけない。しかし分散型は旧ツイッターのような中央集権型ではないためその心配がない。」
「つまりバンされることがほぼない(今後はわからない)ため言論の自由が確保されているが、その分ヘイトに対しても強制力が働きづらい。」※それらを表示させない方法はある
超簡易的に一言で表現するならマイクロブログ的自己責任型プラットフォーム。
小難しく、どちらかというとシステムエンジニアが好物な要素がふんだんに盛り込まれてるSNSなので、誰しもが楽しめる場となるには少しハードルが高いかもしれませんが、 理解せずともツイッターのように楽しむことができます。
カスタムフィード・アルゴリズム
もう一つのBlueskyの大きな特徴として「フィード(Twitterのタイムライン)」をユーザーが自由に設定できることが挙げられます。
企業最大のアイデンティティであるアルゴリズムをユーザーに委ねているあたりがBlueskyの性質を体現していて、これもまた未来のSNSの在り方としてとても魅力的に映ります。
ツイッターの感覚なら、タイムラインに表示させたいために興味ある人や友人をフォローしていくわけですが(Blueskyだとfollowingというフィードにフォローした人のポストが表示される)、このフィードをユーザー側でいくつも設定することができます。(Twitterでいうリストのようなもの)
さらにそのフィードを最大限活用するのがBluesky真骨頂というべき「カスタムフィード」
簡単にいうとskyfeedという外部サイトで「ユーザーが簡易的にアルゴリズムを設定して、表示させたいフィード(タイムライン)を作る」というもの。
「アルゴリズムを設定」と聞くと、難しく聞こえ気が引けてしまう人も多いと思いたすが、フィードの作り方は全然難しくなく、こちらを参考にするとあっという間に作れてしまいます。
もちろんフィードを作らなくてもTwitterのように楽しめるけれど、「Blueskyは自分でSNSをビルドアップしていける楽しみもある」と覚えておくと、よりBlueskyのアイデンティティを感じながら向き合えると思います。
これはボクが作った「宮古島」というワードにヒットしたポストが表示されるフィード。分母が少ないので情報発信のフィードとしてはまだまだ機能していませんが、こんな感じで気軽に作れるのがいいですね。
面白いものだと、「教えてくれませんか」というポストが表示されるフィード「ブルスコ知恵袋」がある。なかなかツボを突いていて、まだ登録者数が少ないBluesky の場で、気軽に交流のきっかけが掴めるフィードもあって楽しい。
究極的には「このフィードというシステムに指定したワードを含むポスト(Twitterでいうツイート)が一覧で表示される」ので、フォローせずとも関連性の高いポストを観覧することができます。
Blueskyには広告がつかない
Blueskyは広告をつけずに運営するとアナウンスしています。
とはいえ何事にも運営にはお金が必要。その資金調達方法として先日、ブルースカイはドメイン名の販売をリリース。
購入したドメイン名はユーザー名(@以下)としても使用できるので、脱中央集権主義の旗が目視できるのも面白い。
個人的には良質なプロダクトに関しては有料機能というのは賛成で、Bluesky内ではフィード(Twitterでいうタイムライン)もふくめて全てをフラットに選択できる自由があります。
旧Twitterも広告なしの有料プランがリリースされるようですが、感覚的にはNHKのように映っていて、どこか強権的で納得できる要素と魅力が圧倒的に少なく、一般ユーザーに恩恵はほぼありません。
ドメイン名は資産になり得ますが、掛け捨ての広告がないだけのツイッターってSNSとは言いがたい。そんな時代が来そうですね。
Blueskyの機能はまだ限定的
例えばハッシュタグやDM、下書きの保存や動画のポストなど、まだ実装されていない機能も既存SNSと比べると多いBluesky。
もちろんまだ実装段階ではないのだと思いますが、そもそもその全ての機能が改めて必要かどうかという議論もあります。
もしかしたら、そういう機能ですら必要な人のみ実装可能のようなカスタマイズ性があれば面白いかなと思います。
Blueマークも導入しないと言っており、DMがないことも気にならない。ハッシュタグがなくてもフィードをカスタムできる時点で必要かどうかとも思います。
ツイッターが肥大化していくる中で、ユーザの本当の楽しみとはなにかを突き詰めた結果Blueskyとなった以上、何から何までツイッターと同等とならない、というか全く別のSNSとして変容していくだろうし、想像もつかない未来のSNSに出会えるんじゃないかとワクワクしています。
新たなビジネスモデルが創出される可能性
企業はランダムに大多数の消費者に広告をリーチさせることを望みます(数打ちゃ当たる精神)。
その発展的でないテレビCMのようなことを歓迎したSNS企業と、そこに疲弊したユーザーの関係性がそのままBlueskyに持ち込まれるのは現状考えにくい。
Blueskyのユーザー増加次第では企業もすぐにアカウントを作り参加してくるだろう。でもブルスカ上では「広告を打てない」ことで、企業は自らのプロダクトアピールのフィードを作らなければならないし、でも相当魅力的なフィードでないと相手にされない。
「あなたの製品に興味ありますよ」「あなたの会社に注目してますよ」これがフィード上で、アカウントのフォロワー数というアバウトなものよりもフィードという、よりリアルな物の中で、今までモザイクがかかっていた部分が露骨に数値化されていく。
これが結果的に一番効率よくストレスもなく健全で、かつロスも少ない広告なんじゃないかと思っている。企業側はプロダクトこそ命だけど、広告上ですら常に試されるというのが健全で一番シンプルな構造ではないか。というのが個人的感想。
ユーザー側に担保された自由(ランダム広告が排除されたという意)の上での企業側の「静と動」が、SNSが持つ本来の良さとの共存をBlueskyは見せてくれそうです。
Twitterとは似て非なる未来のSNS
ツイッターでフォロワーが多い人やコミニュティが形成されてしまってる場合、ツイッター上である程度の発信力を持った人はなかなか移行しにくいと思いますが、当面はツイッターからの流入というよりもまずは上手な棲み分けという形に落ち着きそうな気がします。。
日本人に馴染むのも時間がかかりそうですが、ツイッターのみならず、インスタの情報過多と承認欲求の塊と大量の広告のタイムラインに嫌気がさした人も大多数いてるのは事実なので、これからどうBlueskyが育っていくのか、1ユーザーとしてとても楽しみにしています。
現状のSNSに嫌気がさした人たちにとってはBlueskyまさに青空そのもの。性質上、代替えや避難所として捉えられがちですが、そもそも全く異なるSNSなので招待された方は自分なりの楽しみ方を見つけてください:)