ずっと狙っていたデニムジャケットをついに某フリマサイトでゲットすることができました@itzTA2OWです。
その名も「WAREHOUSE Lot 2001XX ダウンポケット」
2021春夏モデルとして直営店限定で販売され、生産数も少なく、あっという間に市場から姿を消した、デニムジャケットの頂点と言っても過言ではない幻のモデルです。
Lot 2001XX Down Pocketは1920年代の復刻で、オリジナル(元ネタ)になるのが現存する全てのジージャン元になった、いわば元祖であり最終形態である506XX。
オフィシャルアナウンスでは、ウエアハウスさんが所有する世界で1着しか存在しない着用可能なXXの生地のダウンポケットモデルを、ブランドコンセプトそのままに、ディティールから糸番手など、すべて忠実に復刻。
元ネタさることながら、復刻でさえも激レアで、手に入れる人はただでさえマニアなため、フリマサイトに出回ることも少なく、姿を見せたとしても一瞬で即完売するジージャンです。
特にウエアハウスさんのダウンポケットはネット上にも情報は少なく、なかなかお目にかかれませんでしたが、ついにゲットすることができました!!!(超嬉しい
参考として一つひとつディティールをチェックしたいきたいと思います。
WAREHOUSE Lot 2001XX ダウンポケット
希少性は先ほどお伝えした通り、世界に1着しかない1920年のオリジナルのXXを所有しているウエアハウスさんが、オリジナルを元に分析し忠実に復刻している点にあること。
100年前の超貴重なヴィンテージが現代に蘇ったわけです。
ダウンポケット
まず一番大きな特徴は「Lot 2001XX Down Pocket」のネーミングにもある通り、一目でわかるほど下部に付いているフラップなしの「ダウンポケット」。
100年前のモデルは赤タブがまだありません。
1stや2nd、3rdや4thには見られない、全く異質なシルエットで、初めて見た時はこのディティールのカッコ良さに撃ち抜かれてしまいました。
この記事を書くまでに2日間着用しましたが、もうすでにダウンポケットは実用的!正直これがデフォルトでもいいぐらい使いやすいです。
100年前の人はこのダウンポケットをどう捉え、どう使っていたのか気になります。
垂直のアームホール
506XXはジージャンの元祖と呼ばれるだけあって、現行モデルとの違いは顕著にみられますが、ダウンポケットの次に特徴的といえるのが垂直に縫い付けられたアームホール(肩の縫い目)です。
肩幅が広く、着ると自然に肩が落ちる。
これにより胸部に独特な縦ジワが入ります。いくつか参考資料をネットで探しましたが、確かに大戦や1stよりも、よりくっきりと縦が強いシワがついています。
小ぶりな襟(えり)
見るからにエッジがあるというより、上品なたたずまいの小ぶりな襟。
「デニムブラウス」と呼ばれていた時代の象徴です。
どこまでいってもワークウェアでありながら、その中にも品格を求め抜いた結果でしょうか。
Bulls Eye
通常よりもさらに小さめのボタン。通称「ブルズアイ」です。
デニムブラウスの品格をさらに押し上げている印象です。さらにネーミングセンスも抜群ですね。 以前リリースしたダウンポケットのブルズアイよりも平たくなっています。
大胆なパッチ縫製
背中から見ると、かなり大胆に皮パッチが縫い付けられています。
オリジナルもそのようになってたとのこと。
世界で1着しかないダウンポケットのオリジナルが、たまたまイレギュラー個体とは考えにくいので、当時はこのように縫い付けられていたのでしょう。。
皮パッチは鹿皮で、2001XXの「2」の印字が消えかけていますが、ロットナンバー、サイズなどもしっかり読み取れ、コンディションは良好。
今後どう変化していくのか楽しみです。
シンチバック
シンチバックにはSOLIDEと刻印。このあたりも忠実に再現されているようです。
シンチバックの金物もウエアハウスさんのお家芸といいますか、デザインへの忠実度は群を抜いています。(スタッフさんは辞めた職人さんにまた戻ってきてもらったと言ってました)
僕がWAREHOUSEというブランド、特にデニムジャケットに関してはウエアハウスさん一択なのは、実はこのシンチバックの再現性へのこだわりが、かなりのウェイトを占めています。
最初に所有されてる方が針を通していたので穴は空いてますが、僕は通さない派なので外しました。ストラップは少し短めな雰囲気。
この一回通した穴もまたヴィンテージ感が出てかっこいいと思っています!
その他こだわりのディティール
ウエアハウスさんの真骨頂こそ、細かなディティールに現れます。
糸番手は1915モデルと同じ7.5番×7.5番。
天然インディゴ50%使用で、今までのウエアハウスの大戦モデルやバナーデニム、最近のDSBの生地とは全く別の、このダウンポケットのために生産した生地とのこと。
縫製の糸は黄とオレンジの2色使いです。
写真では伝わりにくいかもしれませんが、ダウンポケット部分(オレンジ)とボタン周りの糸(黄)の色が違います。
バナーよりも濃く、大戦のような黒さを持っています。
リベットもよく見ると全部先端が潰れています。
手打ちリベットでしょうか。シンチバックや糸番手も含めて、こういう徹底した細部へこだわりの積み重ねが、パッとみた一瞬の雰囲気を決定付けるように思います。
この完璧なまでの忠実度と再現性こそウエアハウスさんの真骨頂。「ワンウォッシュのデッドストック」言われる所以です。
普段大戦モデルを着ている感覚と比べると、若干ライトオンス(おそらく12oz)でゴワつきも少なく、すっきりと着用できます。春先にベストなデニムジャケットですね。
自分の身体に合わせるために水通し
さて、先の所有者の方のデータだと、ワンウォッシュ後短時間で着用回数10回程度とのことで、かなり状態も良く、そのまま着ても良かったのですが、一回自分の身体に合わせることにしました。
本来であれば一度水通し(短時間で洗濯を回し即脱水)をしたいところですが、ワンウォッシュをキープしたかったので、襟と腕の2箇所に霧吹きで濡らし、襟の折り目を矯正、腕には袖をまくって折ジワをつけ、そのまま着用したまま就寝。
手元に届いた時よりもかなり身体に馴染みました。
襟を霧吹きで濡らしたのは、僕は襟を立てたい派なだけで、必要なければ気になる部分だけを濡らせばOKです。
洗濯脱水後に一度来て体型にフィットさせてから、室内で乾かすのもおすすめです!
42インチダウンポケット着用感
170センチ63キロの体型でこのシルエットです。(パンツ/WAREHOUSE Lot900XX)
ウエアハウスの所有ジージャンは46インチ。(Tバックが良いというのもある)ゆとりのある着方が好きなので、正直42インチは小さいかなと思いましたが、割とジャストより少しゆとりのあるこの感じも気に入っています。
実は今年から宮古島に移住するので、ヘビーアウターは必要なく、スウェトとの重ね着もほとんどない島なので、長袖+ジージャン1着で過ごせる気候となるとこのサイズ感はかなりベストだと思ってます。
ダウンポケットまとめ
今は施工の仕事中もインナーとして着用しながら育ててます。執筆時点でまだ累計48時間ぐらいですが、この1ヶ月でどれぐらい変化するか楽しみです!
個人的には暑い気候の島でデニムに汗もたくさん吸わしたり、日光もあてた変色なども期待したいので、経年変化もまたレポートしていきたいと思います:)