DIY オススメ

【DIY】マキタのインパクトを購入するおすすめポイントを本業が解説

投稿日:2021年6月2日 更新日:

TA2OW
職人がオススメするマキタのインパクトガイドブック

僕の本業が店舗や住宅リフォームということもあって「オススメのインパクトは?」ということを、今でも聞かれることがあります。

特に最近は、本業顔負けのクオリティを求めるDIYerが増えてきているので、アドバイスの質も変わってきました。

まずはインパクトからということで、これからマキタのインパクトドライバーを購入しようと思っている方が納得できるように要点をまとめてみました。

V数でカテゴリーを分ける

マキタの製品は「10.8V・14.4V・18V」の3つのボルト数のカテゴリーに分かれます。(今回はDIY視点なので40Vは排除しますが、僕でも40Vは必要ありません)

サクッと表にまとめてみたので、自分にベストな欲しいタイプを見つけてくださいね。

    インパクトV数 値段 打撃スピード 軽さ バッテリーの持ち
    おすすめ1位 10.8V
    おすすめ2位 14.4V
    おすすめ3位 18V

Ah(アンペア)の違い

バッテリーのAhの差を簡単に言うと「持続力」だと思ってください。

難しく考えず、数字が大きい方が長持ちするイメージで大丈夫です。

工具によっては「10.8V1.5Ahのバッテリーが、4Ah用の工具には使えない」など、電動工具を買うときは、「後で欲しくなるであろう工具のアンペア数を事前に調べとく」は鉄則です。

10.8Vシリーズの特徴

10.8Vの一番の魅力は、パワーは十分ある上に、軽量で安く、気軽に使えることDIY向けに開発されたプロツールと言っても過言ではありません。

10.8Vの現行バッテリーは1.3Ah1.5Ah4Ahの3タイプ。

本体の性能に大きな差はなく、押さえておきたいポイントは、《1.3Ah》と《1.5Ahと4Ah》はバッテリーの形状が全く違うこと。

1.5Ahと4Ahはスライド式で、シルエットや扱い方が14.4Vや18Vとほぼ同じです。

1.3Ahはバッテリーが筒型になっていて、同じ10.8Vでも、先述した2タイプとは互換性はありません。(バッテリーを使い回せない)

Ahによって使えるツールのラインナップが微妙に変わるので、以下のホームページで「今後どういう工具を揃えていきたいか?」を軸に判断すると後悔を回避できます。

▼マキタ10.8V/1.3Ah

▼マキタ10.8V/1.5Ah,4Ah(スライド型)

YouTubeでDIYを観ることがありますが、そのほとんどは10.8Vで十分な作業内容です。

DIYで使うなら、安くて、軽量で、手軽に使える10.8Vを僕はオススメします。

最近のマキタの傾向は10.8V1.5Ah対応の丸のこや掃除機、マルチツール、振動ドリル、ジクソー、ピンタッカと作業の主力ツールが続々と発売しており、今後よりラインナップが充実してくると思います。

個人的なおすすめは、スライド型の1.5Ah。プロツールの入門です。

10.8Vのデメリット

イチオシの10.8Vインパクトですが、デメリットもあります。14.4Vや18Vのインパクトと比べて「打撃音」が大きいことです。

65mmのビスを材料に揉み込む時の打撃音が、14.4Vや18Vよりも大きくなります。マンションや集合住宅のベランダなどで作業する場合は、インパクトの打撃音がけっこう響くことがあるので注意が必要です。

ただ、65mmのビスが必要なケースは35mmの角材同士を組み上げる下地作業など。DIYで多いテーブルや棚などを制作する時は「18~30mmの天板(集成材)を角材や材料をビスで揉む」ケースだと思うので、僕としてはデメリットになりにくいかなと感じます。

▼マキタ10.8V/1.3Ah

▼マキタ10.8V/1.5Ah(スライド型)バッテリー2個付

▼マキタ10.8V/4Ah(スライド型)バッテリー2個付でこの価格はリーズナブル

14.4Vシリーズの特徴

14.4Vは、18V発売以前の主力商品で、一時は職人のほとんどが14.4Vを使っていました。

なので14.4Vシリーズのラインナップはかなり豊富で、新しい商品も発売し続けており、DIYにおいて14.4Vは十分過ぎる活躍をしてくれます。

最近の14.4Vの丸のこは性能も上がって、集成材のように厚みのあるものでもバンバン切れて、タフに使い回せます。多少の引き割くらいなら平気でこなせます。

▼14.4Vの現行のラインナップ

ラインナップも充実しており、18Vよりも若干軽量なため、今も展示会や大道具の業界では最前線で活躍しています。

打撃力も10.8Vよりも高いのに、初めての人でも扱いやすいのが嬉しいポイント。DIYにおいて14.4Vでこなせない作業はありません。

電動工具にちょっとお金をかけてもいいと思う人は、14.4Vをチョイスしてもいいかもしれませんね。

棚やテーブル、ウッドデッキなどを制作するDIYerにとっては、14.4Vはパーフェクトな働きをしてくれます。

▼マキタ14.4V/6Ah バッテリー2個付き

14.4Vのデメリット

デメリットはありませんが、唯一挙げるとすれば、14.4Vシリーズには、車や自転車に使える充電式の空気入れがラインナップされてないこと

マキタの充電式空気入れは優れもので、圧を指定してタイヤに空気を入れることができるため、ピストやロード型のタイヤに空気を入れるときに抜群の威力を発揮します。

素晴らしいのが、特殊なタイヤのバルブにも対応しているため、わざわざアタッチメントを用意する必要がありません。

もちろん電動で空気を注入してくれるので、あのしんどさやわずらわしさから解放してくれ、空気入れも楽しくなりますね!

しかもアウトドアにも完全対応。これめちゃくちゃ売れてます笑

ラインナップが10.8Vと18Vだけなので、充電式空気入れが欲しい人は、14.4Vシリーズには不向きです。

▼マキタ10.8V 空気入れ

created by Rinker
マキタ(Makita)
¥16,375 (2024/04/23 19:02:47時点 Amazon調べ-詳細)

▼マキタ18V 空気入れ

18Vシリーズの特徴

18Vシリーズは完全なるプロ仕様です。内装業者のほとんどが18Vを使い、僕も全て18Vです。世の中のものは18Vで作られていると言っても過言ではありません。

▼18Vの現行のラインナップ

18Vシリーズは、世の中の工具でないものはなんじゃないかと錯覚するほどほぼ網羅しています。

ビスを1日で何百本、時に千本を超えるビスを打ったり、丸のこで何十枚と板材を切ったり、細かく引き割ったりと、タフさ・バッテリーの持ち(充電回数の少なさ)・スピードや精密さが求められる職人にとって、18Vは必須ツールです。

とはいえ、DIYerが18Vを持っていると『意識高いな』と良い意味で驚きがあります。

・中古で買った家を自分の手でフルリフォームしたい
・納得のいくものを自分の手で作り続けたい
・プロツールを揃えて本気の作業を実感したいなど、

熱い情熱がある人は18Vを購入しても良いと思います。きっと満足のいく使用感と満足感と達成感を与えてくれます。

10.8Vや14.4Vでも感動体験は変わりませんが、『大は小を兼ねる』ので、18Vをチョイスするのも立派なひとつの選択肢だと思います。

▼マキタ18V/6Ah バッテリー2個付きの最新型でこの価格はお買い得!!

18Vのデメリット

18Vは総じてパワーがかなり強く、14.4Vを使い慣れている人でも、最初はカムアウトを起こすほど、使い方に少しのコツがいります。

14.4Vよりも重量は重く、連続作業においては取り回しも大変と感じることがあるかもしれません。

機械にもそれぞれクセがあるので、最初から18Vに慣れておくのも一つの手ですが、丸ノコなどの使用時は細心の注意を払って欲しいと思います。

14.4Vと18Vのバッテリーは6Ah一択で良い

この2タイプのバッテリーにも、それぞれ4Ah、5Ah、6Ahとバリエーションがあります。

違いと言えば「値段」と「持久力」。ただ、ややこしい事は考えず、どうせ買うなら最高位の6Ah一択でいいでしょう。(僕は6個所持で全て18V6Ahです)

注意すべきは、18Vのバッテリーは14.4Vには使えませんし、その逆もしかり。

新品でインパクトを買うとバッテリーが2個付いてくるので、ツール(丸ノコなど)を買い足しするときは、バッテリー無しでOKです。

マキタインパクト総評

職人目線でDIYerを下に見てる訳ではなく、毎日とてつもない量のビスを打ち、木材をバンバン切りまくる僕らでも18Vで難なく作業できるので、DIYerが18Vをチョイスするのは、オーバースペックというより、お金がもったいないなぁと思うのが正直なところ。

気を付けてもらいたいのは、フリマアプリでも工具を見かけることが多くなりましたが、電動工具の中古は絶対避けた方が良いことです。

外見が綺麗でも、「ハウジング」と言って外側を取り替えて新品同様になるパーツもあるし、中身も分解して掃除、グリスアップすればある程度綺麗になるので、写真だけでは全く検討がつきません。

さらにビットの芯ブレや接触不良などの不具合があっても使うまで分からない上、そんなに安くありません。どれだけ雨風・粉塵・集塵・落下に強くてスーパータフなマキタでも、あくまで精密機械なので、18Vの中古を買うぐらいなら、新品の10.8Vを買った方がカッコイイし、何より気持ちがいいです。

これからDIYを始める人も、ベテランDIYerも、こだわる所はこだわって、自分が作業する時にテンションが上がるアイテムで、無事故のDIYライフを送ってください:)

  • この記事を書いた人
  • 最新記事

TA2OW

Makanania(マカナニア)管理人。ex.TA2OWeb. スニーカー・Mac・沖縄・デニムマニア。2022年から沖縄県宮古島市に移住。大阪と宮古島でダンススタジオ経営/店舗内装業/ダンサー派遣業務を経営するINKS合同会社 CEO

© 2024 Makanania Powered by AFFINGER5